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冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

パンデミックレガシーを3年遊んでいる我々の話

ここ数年、4人でパンデミック:レガシーシリーズを遊んでいる話をする。

正式名称がパンデミック「:」レガシーなのに今更気づいたが、入力が面倒なのでパンデミックレガシーとさせていただく。

 

世間でコロナウイルスが台頭し始めた頃、おそらくボードゲーム界隈で最も再注目されたゲームが、パンデミックだろう。舞台は4つの病原菌が蔓延した世界。プレイヤーは各々医療知識を持ったスペシャリストとなり、病原菌の特効薬を作成するため奔走するというストーリーだ。

2008年に英語版、2009年に日本語版が発売され、2013年に改訂版が発売される程のロングセラー商品で、もちろん2021年現在もボードゲーマーたちに愛され遊ばれている。

 

パンデミックのプレイ時間40分~1時間超(目安)で、何度でも繰り返して遊ぶことができる。ではパンデミックレガシーは何かというと、1度しか遊べない続き物のパンデミックだと思ってもらえばよい。

パンデミックレガシーは、レガシーシステムを採用したボードゲームとして有名である。発売は2015年。最近だ。

レガシーシステムを簡潔に説明すると(自信はないが)、遊ぶ程にゲームやキャラクターが成長し、前のプレイで選んだ選択肢が今後の物語に影響していくというギミックをもつものだ。パンデミックレガシーに関して言うと、選択によって結末や展開が変わるため、物語やボード、駒に関してもネタバレ厳禁。基本的に1回しか遊べないゲームである。

 

1回しか遊べないという点にもう少し言及する。

厳密に言うと、パンデミックレガシーは、ルール違いのパンデミックを12~24回遊べる。

プレイヤーは1月から12月までの1年間を通し、各月のミッションをこなしながら世界を救う(パンデミックを遊ぶ)。1か月は上旬・下旬と分かれており、上旬でミッション達成したら次の月へ進む(次のステージへ進める)。失敗したら下旬でもう1度同じミッションに挑むが、ここで失敗したらミッション未達成の記録を残し、そのまま次の月へ進む。

毎回違うルール、展開を持ち、時には大きな決断を迫られることもあるし、急にあれしろこれしろと指示されることもある。シール貼ったり、10円玉で銀消しさせられたり。これが、非常にね、楽しいんですね。

 

レガシーシリーズは3作発売されているが、どれも非常にクオリティも高い。

最も有名なボードゲームのコミュティ&データベースサイト

BoardGameGeekボードゲームランキングで、シーズン1が何と第2位を叩き出している(2021年6月現在)。数多あるボードゲームの中での第2位だ。それだけ世界中のボードゲーマーに愛され遊ばれているといっても過言ではない。

 

さあこのパンデミックレガシー、遊ぶときに重要になってくるのが時間と仲間である。

このゲーム、クリアしようとすれば2~3日ぶっ続けで遊べば事足りる。ただ一般的には、1か月おきにプレイするのがおススメになっている。つまり1か月で1月分遊び、終わったら「次はいつ遊ぶ?」などと予定をたて、1年を通して同じ仲間とゆっくり遊んでいく。1月かけて本当に世界を救っていくような感覚でプレイすると、長く余韻も残るし、仲間との絆も深まるというわけだ。まあ諸説あるので、プレイする時は皆さんのお好みでどうぞ。
とにかく、一般的なボードゲームと比較しても時間がかかるし、毎回そのためにスケジュールを割いてくれる仲間も必要になってくる。

この「次いつやる?」が上手くいかないと、ゲームクリアまで遊べない。途中で別のメンバーを加入させるにしても、過去の月の前提みたいなのがあるから途中参加者が戸惑うし、1月から遊び直すには盤面が変化しすぎてる。

「やり通すぞ!」という、わずかながらの意欲が全メンバーに求められるというわけだ。

 

ここで満を持して我々の話に入る。

我々がパンデミックレガシーシーズン1を遊び始めたのは2019年。そこから、2021年現在までほぼ1か月おきに一堂に会することができている。

メンバーはわたしと旦那と、知人男性2人。全員がボードゲームを介して知り合った仲間である。始めた当時、まさか長年に渡って1つのゲームを共に遊ぶことになろうとは思わなかった。

 

わたしに関して言うと、実はパンデミックレガシーを遊んだのは初めてではない。東京にいた頃、仲の良いメンバーから一緒に遊ぼうと声をかけていただき、1月だけ遊ぶも以後は中断になってしまった。

ゲームを用意した方への申し訳なさもあるし、次こそはやりきろうという思いで始めたこのゲームだったが、そうこうしているうちに3年目。

この3年のうちに、色々なことがあった。

 

最初のうち、まず2時間程パンデミックレガシーを遊んで、時間が余ったら別のボードゲームを少し遊んで、と小規模なボードゲーム会のような雰囲気であった。

徐々に、レガシーを遊ぶ前にピザ食べようとか、弘前に出店した生食パンが美味しいからトーストして食べようとか、今月は12月だからクリスマスチキンとケーキを食べようとか、食事要素が入ってきて。

ボードゲーム以外の趣味に波及して、山登り行きますかという話になって、毎年秋頃に山登りイベントが企画されるようになったりして。

山登りしたあとにパンデミックレガシーを遊んだこともある。このときはわたし含め3人が登山組だったのだが、もうその3人はくったくたのヘッロヘロになっているのである。仕事で行けなかったメンバー1人は、それを見て心配しつつもにこにこしていた。体力を使ったあとは、頭の回転が非常に悪くなるということが発覚したので、山登り後はゲームしないほうがいいねという共通見解になった。(しかしその翌年、フルメンバーで山登りした後にパンデミックレガシーをすることになる。)

 

シーズン1を遊んだ後、流れるようにシーズン2に突入。シーズン2プレイ中、これで4人でレガシーを遊ぶのは最後になるのかなと思っていたら、シーズン0の日本語版が発売決定。これまた流れるようにシーズン0に突入。最近3月をクリアしたので、次は4月に突入するところだ。

 

仕事以外の分野で、共通の目的を持ち、1か月に1回必ず顔を合わせるメンバーがいるというのは貴重ではないかと思う。コロナ禍もまだ続いているし、以前と同じようにいかないこともあるわけだが、全員ひとまず病気も怪我もしてないし、関係悪化もしてない。楽しくボードゲームができている。今年も山登りに行く予定だ。

このメンバーで1年を走りきれるよう、精神と肉体とを研磨していかねばならぬと思うのである。

 

最後に。

こんな機会をくれたパンデミックレガシー、そして日本語化してくれているホビージャパンに感謝している。シーズン0が終わっても、こうして細々と遊び続けていられたらとても嬉しい。ので、できれば早くシーズン4でもシーズン-1でも出してほしい。また買います。

 

 

 

余談。

ホビージャパンさんと既プレイの方向けに、シーズン0についてちょっとだけぼやいていいですか。ゲーム本編には触れないけれど、少しだけネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カバーの銀消し、削りにくくないですか!?!?

下地ごと削れてる気がする。これはこれでめっちゃ面白いけど、いい削り方あったらアドバイスください。