ウルティマⅥに再び挑む
幼き頃にやり残した事柄は、己に小さなしこりを作る。
肉体が大人になっても、精神が熟しても、彼の物そこに鎮座したまま。
いつか癒しが与えられるまで、報われるその時まで。
彼の物、念を送りて心に巣くう。
と!!いうわけで!!!
今日はテンション高めだぞ!!!
皆さんは、小さい頃にクリア出来なくて泣く泣く積んでいたゲームはありますか?
ゲームが単純に難しかったり、ゲーム慣れしていなくて次にどこに行けばいいかわからなかったり。レベル上げはしてるのに、能力値UPの魔法を唱えないで物理でごり押ししようとしたり、攻略法をネットで検索するという考えに至らなかったり。まあ色々な要因があって積んでいるゲーム、誰にでも1つや2つあるんじゃないでしょうか。
わたしはクロノトリガー、大貝獣物語2、ドラゴンクエスト1、ドラゴンクエスト2と、多くの有名タイトルを積んできた経験があります。
そんなわたしですが!!今日から!!!
そんな積みゲーの中でも、何度も挑戦してはそのたび大破させられてきたゲーム、
おいおいおい、何だそのゲームと、
たけなみ、いきなりそんな古いゲームを遊びだして一体どうしたと、
お思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな全国20 0億 人の読者の方に向けて、ウルティマⅥとわたしの思い入れについて少しご紹介したいと思います。
今後、ウルティマⅥのプレイ日記をあげていくと思うので、興味がある方はそちらも見ていただけると嬉しいです。
前提
ウルティマ「Ⅵ」とあるように、ウルティマはコンピュータRPGの名作シリーズの1作である。
剣と魔法の世界で、アバタールと称される勇者が、世界を襲う災厄へ立ち向かうという王道のストーリー。
PC版以外にファミコンやスーパーファミコンに移植された作品もあり、今回取り上げるウルティマⅥはスーパーファミコン版である。
ウルティマⅥを長年遊びたくてたまらなかった筆者であるが、ウルティマシリーズのた作品に関してはずぶの素人、俄かの俄かに過ぎないので、稚拙な表現に関してはご容赦いただけたらと思う。
ウルティマⅥとは
物語の導入はこうだ。
冒険を終え、自分がいるべき元の世界へと戻ってきたアバタール。
しかし運命の悪戯は続く。何年か後、彼はかつて旅した世界ーブリタニアに再び足を踏み入れることとなる。
2つの世界を繋ぐムーンゲートを通った彼を待ち受けていたのは、赤き肉体と漆黒の瞳を持ったガーゴイル。そこへかつて冒険を共にした3人の仲間が駆け付け、戦いの火蓋が切って落とされる。
ガーゴイルの侵略にあっているブリタニアを、救うことはできるのか。
今回の敵は、ブリタニアにある8つの神殿を侵略しているガーゴイル。
彼らを討伐し、世界を救うのが目的になるのだが、どうやら勧善懲悪ものではないという噂をきく。
「偽りの預言者」というサブタイトルの意味も気になるところだが、その辺りは実際にプレイして確かめていこうと思う。
特徴
基本的にはRPGだと思ってもらって構わない。主人公を操作しブリタニアの世界を闊歩することになる。
仲間は最初3人おり、隊列を組むような形で主人公の後を付いてくる。
敵モンスターとの戦闘はシミュレーションRPGの雰囲気に似ている。
主人公パーティ同様、敵モンスターもマップ上を闊歩している。ある程度の距離まで接近すると、敵意を向けられたと判断されBGMが変わり、そのままマップ上で戦闘が始まる。武器が届く距離まで歩みを進め、対象を決め「こうげき」するという流れだ。
移動画面と戦闘画面とが切り替わることなく、シームレス(継ぎ目なく)に表現されるのはテンポがよくてよい。
町を散策していると町人やジプシーなどと相まみえる。面白いことに、ウルティマでは登場するキャラクターに全て名前がある。話していると性格や暮らしぶりが伺えて、他愛のない会話を聞いているだけで楽しい。
広い世界を旅し、新しい何かを発見する喜びを教えてくれると思う。
ウルティマは、わかりやすく言うと今のオープンワールドのような世界だ。どこの町に行ってもよい、どのダンジョンに入ってもよい。誰と戦っても、誰と喋ってもよい。しかし、いつどこで己を圧倒する力を持つモンスターと出会うかはわからない。
その世界に散らばった情報の欠片を結集させ、1つの大きな物語を紡いでいく。この自由さと、メモを取りながらストーリーを追う楽しさが、ウルティマの醍醐味と言えよう。(わかりやすい指針や説明がない、という難点もあるのだが、その不自由さもまた、よい)
わたしの思い出
僭越ながらわたしの思い出話をする。
ウルティマとの出会いは小学生時代。
家庭用ゲーム機として幼い頃からスーパーファミコン、通称スーファミが家にあったのだが、それと同時にウルティマⅥのソフトがあったのだ。
いつどこでこのソフトを買ったのか全く覚えていない。大体にして小学生女子が遊ぶゲームにしては絵柄が渋すぎるし。洋ゲーだし。シリアスだし。
しかし両親は当時スーファミでは遊んでいなかったし、たぶんわたしがお願いして買ってもらったソフトなのだろう。
小学生当時に遊んだことはうっすらとしか覚えていないけれど、妙に面白かったのを覚えている。町の住人と会話をしていると本当に旅をしているようだったし、酒場や商店で「ひつじ肉」や「ワイン」「チーズ」「ぶどう」「ケーキ」、妙に種類豊富な食べ物が買えるのが嬉しかった。わたしは子どもの頃から食いしん坊なのである。
しかし小学生が完全攻略するには、ウルティマⅥはあまりにも難易度が高かった。
ウルティマⅥの攻略本を買ってもらったが、データが全く一致せず攻略の役には立たなかった。(今思うと、あれはPC版の攻略本だったのだろう)
クリアには至らず投げ出すこととなる。
大学生時代にも挑戦するも、やはり断念。
青森にUターンして1~2年程した頃、一念発起して再挑戦。攻略サイトをチェックしつつ順調に物語を進めていたのだが、とある場所でバグが起きたかで主人公キャラが動かなくなる。しかも直前にセーブをした上(セーブ場所も1つしかない)、ボタンも効かなくなる。絶望。目の前が真っ暗になった…。
そんな過去を乗り越え、わたしは再びブリタニアに戻ってきた!!!
難易度は高いけれど、広大な世界を探索する純粋な喜び、出会いと別れ、未知の世界へ連れていってくれるウルティマを、もう1度楽しんでいきたい。
昔のゲームだけれどもし興味を持ってくれた方がいれば、ぜひ遊んでみてほしい。一緒にロードブリティッシュに会いに行こう。
ウルティマⅥのプレイ日記はこちらから