ロマンティックアドベンチャーゲーム「ゴシックマーダー」を遊んだ感想を綴る
以前Steamサマーセールで購入した「ゴシックマーダー-運命を変えるアドベンチャー-」を旦那と遊んだ。
アドベンチャー&推理ゲームという噂を聞きつけ購入。以前2人で「オブラディン号の帰還」という、難易度高めの推理ゲームをクリアしているので、よぅし今回も推理頑張るぞー!と意気込んで挑戦。
結論からいうと推理はどちらかというとフレーバー程度。世界観やキャラクター、そして女性向け恋愛ゲーム的な、つまり乙女ゲーム要素が楽しいゲームであった。
まずはネタバレ無しでゲームの紹介と感想を語っていきたい。
ゲームを製作したOrangeさんの公式HPより、紹介文を。
舞台は20世紀初頭の英国にある伯爵家の屋敷。
メイドとして働いている主人公は、他人の直近の死を夢で予知することができる。 そんな彼女が新たに予知したのは仕えている主の死。
折しも屋敷は遺産相続と不吉な遺言を巡って、ざわついていた。恐るべき殺人計画はそんな中、進行していく……。
主の命を救うため、主人公は夢で得た情報を元に奔走する――
伯爵家にメイドとして働きに来たエリーは、主である伯爵アーヴィングの死を予知しちゃってもう大変。死を阻止するためにその洞察力と推理力で主を助けていく。
ロマンティックアドベンチャーゲームと題しており、物語はアドベンチャーパートと推理パートに分かれて進んで行く。
アドベンチャーパートではメイドとして仕事をしつつ、屋敷内のキャラクターと会話して情報を集めていく。情報はアイテムとしてストックされる。
物語の核心に迫ると推理パートへ。
推理パートは、エリー VS 敵 の推理合戦形式。薔薇がHPになっていて、敵の薔薇を全て散らすと勝利する。
敵の発言に対し、アドベンチャーパートで集めた情報を反論としてぶつける。適切な情報を選ぶとバラを散らせるというわけ。ちょっと逆転裁判風味。
ゲームは全5章。もう少し長く遊んでいたいなー、と思わせるボリューム感であった。
ストーリーやキャラクターへの感想だが、
ツッコミどころ満載なところが面白かったぞ!!という感じ。
伯爵家が舞台なのでお屋敷や調度品やらが洋風でやたら豪華だし、執事やメイドなど如何にもなキャラクターが多数出演するのもよい。第1章では交霊会が行われるので、謎にオリエンタルな衣装をまとった霊媒師も登場。
ただちょっとキャラの行動原理が浅いというか。その設定で、そこでそんな行動する??と夫婦2人で首をひねるシーンが多かった。
しかし場面にツッコミを入れ、次の章に向けて大胆な展開予想をし、時に2人でチベットスナギツネのような顔をしながらプレイするのはすごく楽しかった。
キャラクター同士の関係性や、秘匿情報を予想しながらライトノベルを読むように楽しんでみてほしい。
さてここからが本番。
ネタバレありでストレートに感想を語る。未プレイの方はご注意を。
ネタバレしますよ?
さてネタバレ感想です。
本格推理ゲームだと思い込んでいたので、その点に関しては予想が外れた。
ツッコミ箇所をまとめておく。
主人公エリー
はじめに。わたしはなろう系の悪役令嬢ものを好んで読んでいる。
念のため「悪役令嬢もの」とは何かというと、
「主人公は前世にプレイしていた乙女ゲームや恋愛ゲームの敵キャラである、悪役令嬢に転生したことに気付く。シナリオ通りのバッドエンドを回避し、運命を覆すため奔走する」系の物語。
ライトノベルのいちジャンルと思ってもらえたらいいだろう。
ゴシックマーダーの主人公であるメイドのエリーは、
「こ、これが悪役令嬢視点から見る【ヒロイン様】かー!!」
と叫びたくなる程、ヒロイン補正が効きまくった典型的ヒロインだった。
・いちメイドが洞察力と行動力を買われ、伯爵アーヴィングにちゃっかり気に入られる
・予知夢で毎回悪夢を見るとはいえ、いつも仕事にギリギリ到着するのにお咎めが軽い
・捜査と称し、身分の違う貴族の会話にずけずけと首を突っ込むのにお咎めが軽い
・攻略キャラであるアーヴィングとユーインにすぐ好かれる
・悪役令嬢ポジションのキャラ、レイラにめっちゃ敵視される
・自分に向けられた恋慕や敵意に異常に鈍い
うん!主人公だね!!
あまりのご都合主義なヒロイン補正に、悪役令嬢ポジのレイラに同情してしまったよ。
レイラ
レイラ。最後あれでハッピーエンドじゃなかろうな??
いやまあ確かに、本物の許嫁と心が通い合ったけどさぁ。殺人&放火未遂とはいえ2人ともそこそこ重罪じゃない??未遂ならいいのか…??少しは罪の意識をだな…
あと金糸(きんし)と金髪を見間違えるとは、お母さまはかなりの近視説。きんしだけに。
ジャックとナタリー
「ごめんね」と言ったら切りつけてもいいんか??ナタリーはそれでええんか?
まあ本人が良いなら当事者以外は口をつぐむけど。お屋敷でジャックにたくさんお世話になったのかなぁ。髪留めまでもらっちゃって。まあトラウマが払拭されたなら、今後の長い人生生きやすくなるからいいか。
ユーイン
君が一番の問題児だよユーイン君。
君はあれだね、アーヴィングを刺そうとしましたね。本気で殺そうとしましたよね。
何故次の日もそのまた次の日も屋敷にいるのですか???
思い出してください。殺害を試みたウィリアムはどうなりました?村の宿に追放されましたね?貴族なのに。
殺人未遂事件を起こした次の日の朝、何故かエリーの部屋に侵入しましたね。その場面でうちの旦那が何と言ったかわかりますか?
……こいつは出禁のはずでは
ゲームにツッコミをいれまくってた我々だが、ユーインに対するこの発言が一番面白かった。という小話。
展開のオンパレード
ノリで話した適当な推理が当たる当たる。
私 「実はアーヴィングって双子なんじゃない??www」
ゲーム「双子でした」
アーヴィング「ヴィクターなんだぼくが(唐突)」
旦那 「……ん??」
私 「双子だったやろ?やろちゃん」
旦那 「犯人ジャックじゃない?」
ゲーム「当たりや」
旦那 「どんだけマーダーミステリーしとると思っとるんやwww」
こんな感じでツッコミを入れて楽しみましたという話ですわ!
1人で遊んだらツッコミ疲れしてたかもしんない。一緒に遊んでくれた旦那に感謝。
協力して推理ゲーム遊ぶのはいいですな。またこうして2人で遊びたいので、面白い推理ゲームあったら教えてくださいませ。