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【ネタバレ有】クトゥルフ神話TRPG「狂気山脈~邪神の山嶺~」を遊んだので、プレイログを残す

クトゥルフ神話TRPG「狂気山脈~邪神の山嶺~」を遊ばせてもらった。

非常ぅぅぅぅぅぅぅぅに楽しかったので、プレイログを残しておく。

 

「狂気山脈~邪神の山嶺~」山のよろずや ヤクの小屋は、まだら牛さんという方が制作された有名なシナリオで、何と現在アニメ映画化プロジェクトまで行われている。

 

www.youtube.com

 

シナリオの概要はこちら。

 

ニュージーランド航空の南極飛行観光旅客ジェット機が、謎の失踪を遂げた。

南極調査隊の必死の捜索の末、旅客機の無線信号が途絶えた座標の先には、未知の巨大な山脈が立ちはだかっていた。

前人未踏のその山脈は、最高高度が海抜一万メートルを越える、エベレストを超える新たなる世界最高峰であることが明らかになった。

誰が呼んだか、“狂気山脈” そのあまりに暴力的な山嶺に、今、無謀にも挑もうとするものがいる。

はたして、神々の頂の上で、登山家たちが出会うものとは――

 

H.P.ラヴクラフトの原典『狂気の山脈にて』の設定を下敷きに 登山家たる探索者たちが未踏の山脈“狂気山脈”に挑む クトゥルフ神話T(登山)RPGシナリオの新基軸。

 

エベレストより高い謎の山、狂気山脈の登頂を目指すという内容。

まだら牛さん自身も登山家であり、描写は非常に緻密で遊びごたえがある。何と無料配布されているので、クトゥルフ好きはもちろん、山好き、ホラー好きはぜひGMを見つけて遊んでみてほしい。

 

booth.pm

 

さて、ここからはプレイ感想。ネタバレありなので、未プレイの方はお気をつけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてプレイ感想を綴っていく。

思い出深い出来事をまとめていこう。

 

 

メンバー紹介

さて、今回のメンバーはわたしを入れて3人。

探索者を順に紹介。

 

 

参加者1:Y氏(今回のプレイがクトゥルフ神話TRPG2回目)

ハンドアウト1B:下界に残した絆

ミッション:生還する

探索者名:岩木蒼太

34歳。付き合っている恋人がおり、この山から帰ったらプロポーズしようと思っている。フラグを立てまくっている。

 

 

参加者2:T氏(ボードゲーマー。狂気山脈というテーマに興味があり参加)

ハンドアウト2A:還らぬ友

ミッション:親友を見つけ出す

探索者名:ペーター・パーカー

28歳。親友チョニー・スタークを探しに来た。登山家は表の職業。例のスーツは登山バッグに詰め込んでいる。

 

 

参加者3:たけなみ(簡単なシナリオのGM経験はあるが、まだクトゥルフ初心者の域)

ハンドアウト3A:伝説の見届け人

探索者名:イモトアズミ

女性34歳。ジャーナリスト。岩木さんの偉業を記録に残すと意気込んでいる。

「登山 有名人」でググったらイモトアヤコさんが出てきたので、名字を拝借。眉毛は濃いがAPP15の超絶美人。 

 

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イモトのキャラクターシート

 

探索者作成

ダイスロールで能力値を決定。

「ロール1回じゃ不安だと思うんで、3回降って好きな数値選んでいいですよ」とGM

全員嬉々として3回ロール。

たけなみの探索者・イモトはPOW9でSAN値45、幸運45に決定。

ロストまっしぐらかもしれぬと一抹の不安を覚えつつ、技能選びへ。

 

GMより、山登り関連の技能は95まで、それ以外の技能は80まで取っていいとのお達しあり。

イモトのロストを避けるため、登攀・跳躍・目星といった山登り技能を95で取りまくる。ナビゲートは他2人が取ってるから、50でいいかと軽視。

さらに、神話生物に襲われた場合に備え、忍び歩きや隠れるを強化。その横でT氏も「キャラ的に自分も必要なんで」と同様の技能を取得。

ここでGMは内心「こんな余計な技能ばっか取って、大丈夫かな…」心配していたのだとか。

 

 

登頂開始

登山隊の装備はキャラバンを選択し、犬ぞりに乗って標高4000mへ向かう。

標高3000mに達したとき、犬たちが吠え始め、足を止める。

 

イモト「目星95で犬たちを調べます。どうしたの?大丈夫?」

目星ロール。出目が99

 

イモト「は?????え??????」

GM「イモトは犬に噛まれました。耐久力1減らしてください」

序盤からメンバー全員に不穏な空気が。いや、イモトだけではない。全体的に出目が悪い。80以上の目しか出ないと焦り始める面々。

 

 

標高3000mから登山開始。

全員でダイスロールし天候を決めた後、DEX順でナビゲートを振りながら1000mずつ歩を勧めていく。

 

ぺーカー「まあ、余裕でしょ!」

ナビゲート50しかないぺーカー、もちろん失敗。

イモトもナビゲート50しか取っていないことが仇となり失敗。

NPCの医師・梓ちゃんはナビゲート80くらいあるはずなのに、ことごとく失敗。

NPCの御曹司・コージーは序盤は奇跡的な成功を見せていたが、中盤以降は役立たずに。

岩木さんとNPCのK2はベテランだけあって、成功率高し。安定感こそがチームの士気を高めてくれると身をもって理解する。

 

皆で謎の都市の蜃気楼を見たり、

ブロッケン現象の異常さに気付いたり、

イモトが落石を受けたり(目星95で難なく回避)、

K2だけが有毒ガスを受けたり、

梓ちゃんやコージーホワイトアウトを起こしたりしながらも、前へ前へと進んで行った。

 クレヴァスや雪崩など、大きなアクシデントが起きなかったのは、振り返ると幸いであった。

 

 

コージーイベント

ショゴス乗越を越え、漆黒のアクシデント・チャートを越え、ようやくたどり着いた標高7000mで過ごす夜。コージーの生死をかけたイベントが始まる。

聞き耳成功で、岩木とペーターが行動に気付く。その中でも岩木だけがコージーのあとについていく。

 

虹の谷にて第一登山隊を発見した岩木は、目星を試みるも失敗。

岩木はナビゲートこそ強いが、それ以外の技能は鈍めの可愛いベテランアルピニストなのだ。コージーが大声をあげて洞穴を走り去っていく。

 

一方その頃キャンプで待機中のペーター、聞き耳成功でコージーの大声に気付く。

コージーは洞窟を抜けたところで足を滑らせ滑落!

岩木とペーターが咄嗟にSTR対抗を試み、ダメージが軽減されるも4D6の大ダメージ。あわやお陀仏かといったそのとき、

 

GM「あ、耐久力が1残ってます!」

 

…よかったねぇコージー

参加者全員「おおーーっ!」と、命を救えたことに安堵。

今回の卓はクトゥルフTRPG初心者ばかりだからか、NPC1人の命にも細心の注意を払ってプレイしていた。

 

コージーをキャンプに運び、梓ちゃんに治療してもらって何とか命を繋いだ。次の日、自称一流アルピニストは探索隊を辞退。バイバイコージー。君が第一次登山隊を軽視し、登頂中にホワイトアウトを何度も引き起こしたことは忘れないよ。

 

 

地獄の始まり

登頂再開。

 

高山病の危機にさらされ(全員無事回避)、

どじっこ梓ちゃんがホワイトアウトを引き起こし、

ショゴスの鳴き声を耳にしながらも(イモトが聞き耳初期値なのに成功し、SANチェック。テケリリテケリリ)

歩みは確実に前へと進んでいく。

 

辿り着いたはブラックアイスフォール。

しかしここも、登攀95のイモトと登攀90の岩木が、クライマーとビレイヤーを交互に担当し、難なくクリア。

 

 

そして死の領域、人類生存限界であるデスゾーン、標高8000mへ。

ここから天候決定ロールに-30%のペナルティが。

幸運が低い探索者3人にとって、まさに地獄の始まりである。

 

漆黒のナビゲートを試みつつ標高9000mへ。

頼れるナビゲートリーダーK2も、重度の高山病によりここで脱落。医師としての使命を全うするため梓ちゃんもチームから抜けた。いよいよ我々の3人だけの戦いになる。ここまで5人でやってきたから(コージー?知らない子ですね)心細い!!

 

 

友の残した手記

ここでペーターの親友、チョニーに再会。チョニー!!

手記を読み終わったところで

「友も引き返してくれと言っていることだし、じゃあ帰ろうか!」というペーター。

「大切な恋人がいるし、これ以上行く理由がないなぁ」と急に弱気になる岩木。

「キミたちは、探索者なんだよ!?」と必死で説得するイモト、いや、たけなみ。

探索者というのはね「未知の物事を探索し、立ち向かう」ことがキャラ作成における前提条件なんだよ??

GMとたけなみの説得の末、登頂は継続することに。ここまで来て登頂しないなんてないからね!!

 

 

大黒壁登攀

GMより、この大黒壁こそが死亡事故多発地点だという事前情報をいただく。

クライマー・ビレイヤーに加え、ナビゲーターが加わるクライミングロール。さらにロールが失敗すると、どれだけダメージをくらうか、懇切丁寧に図表で説明してもらい、震えあがる一同。

 

メンバーは3人なので、4ピックすれば頂上へ到達する。

他2人に比べ技能値がやや低いペーターがビレイヤーを担当。岩木とイモトが交互にナビゲーターとクライマーを務めることに。

 

最初の2ピックは、緊張を伴ったが無事成功。慎重にいこうと、ここで一旦ビバーク

デスゾーンペナルティによる「ビバークごとに耐久力-1D3」はそれ程辛くはなかった。装備が未だキャラバンのため、都度回復するし、さらに応急手当に成功すると2D3回復する。

順調に耐久力も満タンレベルに回復し、いざ3ピック目といきたいところだ

 

………………全っっっっっ然天候がよくならないよ!!!!!

天候決定ロールに-30%ペナルティで、イモトは技能値が15まで下がっている。

他2人もここで出目の悪さに拍車がかかる。辛い。

 

そして、大黒壁のど真ん中でビバークして、1週間経過。

 

ついにそのときが。

クリティカルが続き、見事天候、快晴!!

外へ飛び出し、3ピック……4ピック…………成功!!!

 

我々はようやく大黒壁を攻略し、狂気山脈の頂へと到達したのである。

 

 

神々の頂にて

GMが「喜びのロールをどうぞ!」と言ってくれ、世界初登頂に浮かれる3人。

写真術で岩木さんの写真を撮りまくるイモト。

忍び歩きや変装でダイスを振るぺーカー。

そして何故か、変装でクリティカル1!

「スーツに着替えなくていいんですか?」というGMのアドバイスもあり、

ぺーカーは凍傷になることもなく、標高10363m一瞬で例のスーツに早着替え。

「あのヒーローが世界の頂に!?」と、再び写真を撮りまくるイモト。

 

そして無線を使い、登頂の喜びをK2と梓ちゃんに伝える。コージー…?誰だっけ…??

喜びに包まれたのも束の間、

 

「では、ここからクトゥルフ神話TRPGスタートです♪」

 

GMの非情なアナウンスが響き渡るのであった。

 

 

カエラズノケン

狂気山脈が目覚めたことにより、脱出イベントスタート。

断崖部・稜線中腹・山頂部と順調に調査していく。

 

一巡後、改めて断崖部へ向かう。

ショゴスがいると知りつつも断崖より眼下を見下ろす岩木さん。もちろんがっつりショゴスと目が合う。温情などあるはずもなくSANチェックへ。

SANチェックは失敗。1D20のSAN値減少。

「1出したらいいんですよ!」

という声が岩木さんの背中を押す。運命のダイスロール。

 

コロコロ……………19

 

「「「うわーーーーーーーーーーー!!!」」」

ついにクトゥルフが始まったぞ!と焦りと興奮でお祭り騒ぎの一同。

イデアロールは奇跡的に失敗し、一時的狂気は回避。

しかし不定の狂気で「激しい恐怖症(逃げ出すことはできるが、恐怖の対象はどこへ行っても見える」を得る岩木さん。

ショゴスがどこに行っても見えるようになってしまった。

「速く移動しましょう!」と叫ぶ岩木さんを引き連れ、調査続行。

 

 

洞(うろ)の中にて

稜線中腹の調査を進める中で、謎の人工物を発見。

「これは何だと思いますか?アイデア振る前に、リアルアイデアどうぞ」

GMに問われる。

「これもしかして、オーストラリア?だかの(正しくはニュージーランド)の旅客機が墜落したやつじゃない?」

とイモトのリアルアイデア炸裂。

人工物の中でパラシュートを3つ発見。

 

「他に洞穴内に気になるところないですか」とGMに尋ねると、ケイビングが出来そうだと回答有。また、既にペーターとイモトはこの洞穴が狂気山脈の消化管であることを理解しているため(岩木さんは相変わらず鈍いので気づいていない。可愛い。)、山脈が生き物だとするなら排泄口もあるのではないか、という示唆をもらう。

 

と、ここでペーター。

「覚えてる?第一次登山隊のこと。あそこの洞穴とここ、繋がってるんじゃないかって思うんですよ」

 

何と、序盤の虹の谷の洞穴と、山脈の洞が一続きであることを見抜く!!名推理!

 

「排泄口…洞"ケツ"だけに…www」

………………これを口にしたのはぺーカーか、イモトか、岩木か…。みんな疲れていたのかもしれないね!

 

 

クライマックス

パラシュート脱出を捨て、ケイビングで脱出開始。ようやくここで装備を投げ捨て、ライト&ファストへ切り替え。

 

ケイビングで脱出するためには、3人全員でナビゲートを振り、3回連続成功しなければならない。

通常なら-30%のペナルティがあるが、洞が虹の谷と繋がっている事実に気付いたため、ペナルティは-10%(か20%)に減少。

ナビゲート1回につき1人でも成功すればOKだが、失敗するごとに消化液で耐久力を削られる。

 

ヒヤヒヤしつつも3人でえいっ!と挑戦。

何と岩木さん1人だけが3回連続成功!

ナビゲート50のペーターとイモトはペナルティ修正の前に屈し、成功0回!

ありがとう!!!岩木さん!!!

洞の出口が近づいてきたところで、ショゴスが追っかけてくる。

 

DEX×5ロールに成功し一目散に逃げだすイモト。

ロールに失敗するも既にショゴスと顔見知りの岩木さんは無事。

お初にお目にかかりますのペーター。

ロールに失敗した上、SANチェックもアイデアロールも失敗。

最後の最後に-16のSAN値減少を叩き出して不定の狂気&一時的狂気をくらう。

 

不定の狂気は幻覚。

そして一時的狂気は「気絶あるいは金切り声の発作」

 

気絶したらペーターが死ぬ…、と思ったそのとき

GM「(狂気の内容は)選ばせてあげますよ♪」

優しいGM~~~~~~~!!!

 

そして………

 

ケイビングを終え、虹の谷を過ぎ、K2と梓ちゃんに合流。

こうして第二次登山隊一行は、無事に狂気山脈を下山することとなった。

 

無事、3人とも!!!!

登頂&生還成功ーーーー!!!!

 

嬉しいーーーーーーー!!!!

誰か1人はロストすると思ってたから、3人で生還できたのが本当に嬉しい!

NPCも全員救うことができ、非常に人道的な卓になりましたね!

 

総括感想。

面白いリプレイ動画もたくさんあがっている中、ネタバレを見ずに挑戦出来てよかった。登山の喜びと苦しみ、仲間の生と死、そしてもちろんクトゥルフらしいホラー要素まで網羅された、緻密で遊び心のあるシナリオだった。

改めて、この長時間の卓をまわしてくれたGMのH氏に格別の感謝を。

 

生還エンドを迎えたため、ifルートのシナリオ&公式続編シナリオも遊ぶことを約束し、クトゥルフ神話TRPG「狂気山脈~邪神の山嶺~」は幕を閉じた。

リプレイ動画見よう!!!

 

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イモトよありがとう!岩木さんよりNPCより、登山技術がとがっていた。