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冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

【有吉の壁】親戚乃家「Welcome to the 俺たちの夏」が良曲すぎてつらい

夏が終わりそうなのに、

お盆限定!親戚一同によるヒップホップユニット 「親戚乃家」による、

「Welcome to the 俺たちの夏」を延々と聞いている。

 

www.youtube.com

 

有吉の壁の企画「ブレイクアーティスト選手権」に登場し、スタジオに旋風を巻き起こしたこのグループ。

メンバーはかが家の加賀翔と賀屋壮也、空気階段の鈴木もぐらと水川かたまりの4人。

お盆に集まった親戚一同で、ほろ苦く、しかし熱い夏をラップで歌い上げている。

 

湘南乃風HOME MADE 家族をもじったようなグループ名で、メロディはnobodyknows+ココロオドルを彷彿とさせる。まさにアゲアゲ(死語)なチューン。

音楽自体が耳なじみがよく、自然と体が縦ノリになる。平成にこんなヒップホップ曲、たくさん流行ったな。新しさと懐かしさが同居する良曲。

 

中でも特筆すべきはお笑い芸人4人によるラップ。

私自身ヒップホップやラップへの造詣は深くないが、4人ともいい。

 

 

先陣を切るのは空気階段・鈴木もぐら。

パチンコ・競馬とギャンブルに明け暮れる、夏のオジサンの傍らには安い第3のビール。中年の悲哀を軽快なリズムで畳みかけてくる。

 

番組視聴中、「ソロの歌い出しがもぐら!?」と度肝を抜かれたと同時に、歌の技術に不安を覚えたが、杞憂であった。

勢いがある韻踏みに安定したリズム感。クズ芸人鈴木もぐらという固定観念は、歌声の前に一瞬で吹き飛ぶ。このグループが所謂「一発屋」枠ではなく、「ブレイクアーティスト」枠で結成されたのだと確信した瞬間である。

 

 

続いてのソロは、かが家・加賀翔。

黒い制服に黒ぶち眼鏡という、典型的な学生スタイルで登場。

勉強は出来るけど、意中のあの子には手が届かない。脳内でデートの妄想を繰り広げるけど、夏祭りでは別の誰かと一緒にいるんだろう。そんな甘酸っぱい男の夏を歌う。

 

今年2021年3月に療養を終え、仕事復帰した加賀の歌声を聞くのは初めてだ。

以前放送された「ご本人登場選手権」でCreepy Nutsの物真似をしたときは、DJ松永として後ろで棒立ちしているだけだったのだから。

いかにも真面目そうな見た目に反して、加賀の歌声はクール&スタイリッシュ。4人の中で最もラッパー的な声で、艶のある響きをしていた。

次のソロ担当への溶接部、「あの子は誰かと夏祭りー↑↑」の音の上げっぷりが気持ちよい。

ここで改めて言おう。復帰おめでとう!!!おかえり!!!帰ってきてくれてありがとう!!!!!

 

 

続きまして、空気階段・水川かたまり。

今回は女役やイケメン担当ではなく、気苦労が多そうな細身眼鏡のサラリーマンに。

猛暑に負けずに仕事も頑張り、恵比寿横丁でのナンパにも奮闘するも失敗。恵比寿横丁でわびしく盃を傾ける様を懸命に歌い上げる。

 

「ブレイクアーティスト選手権」や「ブレイク芸人選手権」では、きつねに引っ張りまわされているかたまり。2.7次元アイドル「KOUGU維新」や、Perfumeをイメージした「ぷらもでる。」で、惰性で美形担当を務めていたが、この親戚乃家での立ち振る舞いは前のめりだ。曰く、

だいだいブレイクアーティストはきつねさんに連れてこられて受動的なことやってたんですけど、能動的にやったらすごい楽しいです」

かたまりはこの歌を歌っているとき(番組でもYouTubeのPVでも)とにかく目が据わっているというか、表情に欠ける。が、赤い親戚タオルを振り回し、ラップに全身全霊を傾けている様は清々しかった。

 

 

ソロのトリをつとめるのはかが家・賀屋壮也

分かりやすく夏のチャラ男に扮する。ゆるいウェーブのかかったロングヘア(地毛だが)、青地にハイビスカス?の前が開いたアロハ、青く光を反射するサングラス。

わかりやすくダサいが、とにかく彼は夏の強者なのだ。モテるという三文字は、夏において何にも勝る栄光であり、実績なのだ。自己アピ甚だしい歌詞だが、真の強者には論理などいらぬ。(しかしこれでしっかり韻踏みされているのがよい)

 

以前の「ブレイクアーティスト選手権」でCreepy NutsのR-指定に扮した経験もあり、歌も身振り手振りも堂々たるパフォーマンス。声の響きもメロディに合っていて聞きやすい。

いつから賀屋はナルシストキャラが似合うようになったのか、わからない。

 

 

こうして語ってきたが、有吉の壁公式YouTubeチャンネルに歌があがっているので、そちらを見れば話は早い。ブログの最初に貼り付けたのがそれだ。

1人でも多くの人に聴いて欲しい。この歌の軽快さ、アッパーさ。そして知って欲しい。イケてない男たちの哀歌が夏という季節に溶けると、爽やかな人生賛歌になることを。芸人4人が出会ったことで産み落とされた淡き歌の結晶を。この男たちが全員親戚で、お盆に和室で膝を突き合わせて、大量の食事に舌鼓を打ちながら、夏の思い出を語り合っている様って微笑ましいじゃないかってことを。

何が結局言いたいというと、

 

いやぁーーーーーーーーーーーめっちゃ好きこの曲!!!

 

この曲を誕生させてくれた、有吉の壁スタッフさん、曲に携わる全ての皆さん(歌詞はかが家のどちらかなのかな?それすらもわからない。お礼の伝え先がわからない)に感謝を。本当にありがとうございます。

お願いですから1番だけじゃなく、フルバージョンをどうか…どうかお願いします…

KOUGU維新みたいにサブスクで配信待ってます…待ってます…待ってます……!!

みんな親戚乃家、聴いてね!!!