TRPGのオフラインとオンラインの雑感
去年からTRPGを遊ばせてもらう機会が多くなった。
基本は対面、いわゆるオフラインでTRPGを遊ぶのがほとんどだったが、コロナ禍&通信技術の進化の恩恵で、インターネットを利用したオンラインプレイも増えつつある。
去年までは対面じゃないと遊んだ気にならない!と思っていたが、意識が徐々に変化。
せっかくなので、オフラインとオンラインの雑感を記しておきたい
あくまで個人の感想です。念の為。
前提:オフラインとオンラインの環境
オフラインは知人に声をかけ、ボードゲームカフェのスペースを利用し遊んでいる。
TRPGのルールブックやダイスは各々持ち寄るか、スペースに常備されたものを使用。
専用シートに書き込みながら、自身の身代わりとなるキャラクターを作成。あとはGMがつむぐ物語に耳をすます。
GMの手書き or 印刷で用意した情報シートや、NPC*1の画像が登場したりする。
オンラインはノートPC上でDiscordとココフォリアを使っている。
DiscordはSkypeやZoomのように通話ができるツール。テレビ電話もでき、動作が軽い。
ココフォリアはオンラインでTRPGを遊ぶために作られたセッションツールだ。
GMはココフォリア上で専用の部屋を作成する。部屋は「劇場」を想像するとわかりやすい。GMが「劇場」に、BGMや画像などを下準備しておく。参加者は部屋を訪れ、「劇場」で展開される舞台を堪能しつつ、GMと語り合いTRPGを楽しむ。
もちろん部屋はシンプルだって構わない。念の為。
メモ用紙やダイスはココフォリア上で用意されている。
キャラクター作成時は別サイトを使用するが、ここでは割愛。
オフラインのよさ
①五感を使う
②書いたり消したりが楽しい
③お菓子が美味しい
オフラインで遊ぶ理由は、①が最も大きい。
同じ空間・時間を共有し、互いの目を見ながら遊んでいると、相手が発する空気感・緊張感・エンジョイ感が肌に伝わる。GMによって紡がれる物語もより臨場感が出る。つまり楽しさが2倍・3倍になる。
PCごしに会話をすると、相手の呼吸や視線、表情が汲み取れずに難儀した。五感は「遊び」をより立体的に、スムーズにしてくれるのだ。
問題点としては、場の空気が共有されやすいため、嫌悪感・不快感といった不の感情も伝わりやすい。リラックスできる環境を作り出すため、皆が協力することも必要作業だと思う。
②について。オフラインは基本何もかもがアナログだ。
紙にまとめた情報を、筆記用具で書いたり消したりする。メモ用紙はかさばるし、キャラクターシートは消し跡や折り目がついたりする。
そのアナログ感がわたしは好きだ。
机に座って書き物をして、情報が積み重なっていく様がたまらない。遊んだ感がある。
③について。お菓子は1人でも食べれる。しかし誰かとシェアすると美味しさも2倍。
終始喋り続けるTRPGには糖分は不可欠だ。同じ釜の飯を食べるじゃないけど、同じメーカーの菓子を頬張る様は、修学旅行感があって好きだ。
オンラインのよさ
①音楽がある
②演出が派手
①だが、オンラインは聴覚が占める割合が多い。1点の感覚が研ぎ澄まされると言ってもいい。
Zoomのように対面するなら別だが、基本的にDiscordでは通話のみを行う。耳をすませて相手の言葉を伺い、呼吸を読んで声を発する会話形式にはまだ慣れない。
しかしオンラインに魅了されたのは、上記課題点を上回る心地よさがあるからだ。
それがBGM。
一緒に遊んでくれたGMの選曲がよすぎた。
物語に合致した音楽を背にロールプレイすると、何だかこう、うっとりしてしまう。わたしはTRPGに没入感を求めるタイプなのだが、音楽が物語の世界に優しく誘ってくれるのがわかる。心地よすぎる。
BGMがあったセッションが、GMとプレイヤーで1対1、1対2など、少人数だったため、音楽を聴く余裕があったのかもしれない。
さらに②の理由。
オンラインではBGMのみならず、美麗な画像や動画、状況を説明する図なども表示できる。しかも展開がわかるよう、GMが場面ごとに表示する画像も変えてくれたりする。
視覚でもTRPGを楽しませてくれるGMには、本当に感謝しかない。
参加者側にも楽しみがある。自身のキャラクター作成時、キャラの似顔絵を自画像メーカーで作れるのだ。
絵が下手でも自分だけのかわゆいキャラをクリエイトできる。いい時代になったなぁ。
TRPG遊んでね
今回書いたのはあくまでわたしの雑感で、皆に平等に当てはまる内容ではない。
ただ何はともあれ、みんなTRPG遊んでみてねと言いたい。
オフラインでもオンラインでも、自分が好きなやり方で、広大な物語の世界を味わってほしい。
素敵なシナリオの紹介
こんな記事を書こうと思ったのは、楽しいセッションがあったからだよ!!ということで、最後にわたしが遊ばせてもらった素敵シナリオを2つ紹介してブログを終えたい。
ヒトはあなたのご飯じゃない
あなたは食べる。
生きるために。愉しむために。
それは日常の一幕。営みの一部。
探究の一片。文化の一糸。
それを――わたしは、否定すべきだろうか?
プレイ時間:2時間程度(テキストセッションの場合は多分6時間くらい)
プレイ人数:1人
シナリオ傾向:クローズド
ロスト率:ロスト覚悟で来てください
戦闘:ルートによってはあり※カニバリズム的な描写があるかもしれません
ヒトの心を識る君は
――そして、あなたは死んだ。
プレイ時間:3時間半〜4時間程度
プレイ人数:1人
シナリオ傾向:クローズド
探索者要件:「ヒトはあなたのご飯じゃない」に参加したPCであること。
うとうさん(@westd00r)が書いた、1人プレイ専用シナリオ。2作続き物です。
わたしはクトゥルフ神話TRPGのシステムで遊びましたが、「ヒトの心を識る君は」はエモクロアTRPGでも遊べるらしい。
1作目はLINEでのテキストセッション*2で行う。
テキスト形式が初めてにも関わらず、GMに辛抱強くお付き合いいただいた結果、演じたキャラクターにめちゃくちゃ思い入れができた。エモい…。
そして2作目にもお声がけいただき、舞台はココフォリアへ。1作目とはまた異なる、不思議な展開に驚かされつつ、BGMの虜となる。うっとり。
実は現在プレイ中*3で全貌は明かされていないのだが、今からラストどうなるのか全く予想できなくて、ドキドキしている。早く続きやらなきゃ。
内容についてはネタバレできないので多くは語らないが、記憶に残るセッションになるのは間違いないと思うので、ぜひ遊んでみてほしい。
(ところで、どこでシナリオ閲覧できるんです?うとうさん!!!)