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冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

まん防が終了する弘前市からの近況報告

2022年3月21日に、まん延防止等重点措置が終了する。1月より長らく適用されてきたが、我が町弘前も、全国と足並みをそろえる形で幕を閉じる。本県独自の対策として、公共施設の利用停止やイベント中止などは継続されるが、飲食店などの営業自粛は求めない。

 

2か月間のまん防適用は、わたしの生活リズムに少なからず影響を与えた。

まず第1に健康になった。職場が時短営業の影響下にあったため、ほぼ毎日3時間以上早く帰宅できた。家事を行い、趣味の時間をとり、家族と親交を深めていると、徐々に瞼が重くなる。てっぺんを越える前に就寝し、外が明るくなれば起床。人として当たり前の生活リズムを実感できた。近頃は、深夜になれば当然のように眠くなるので、これから元々の生活リズムに戻るのが少し怖い。

第2に料理を始めるようになった。起床時間が早くなり余裕ができ、さらに外食を自粛していたので自然と自炊が増えた。うちは専ら旦那が料理担当なのだが、彼がパスタやスイーツを始め、日々の食事のレパートリーを着実に増やす姿も一因となった。わたし自身「食べるのは好きだが調理はポンコツ」で一生を終える危険性を感じていたが、旦那が根気よくレシピを教えてくれ、ちょっとした弁当も持参できるまでになったのは成長だと思う。大層な物は作らなくていい。まずはハードルを下げて継続。習慣を作ることが何より重要なのだと感じた。

第3に対面で接する喜びを、前以上に享受するようになった。わたしはボードゲームTRPGが趣味の生き物だ。確かに今はオンラインを通じて、アナログな遊びも楽しめるようになったが、やはりアナログな遊びの魅力は、アナログな環境で十二分に発揮されると思う。プレイヤー同士が顔を突き合わせ、表情や息遣いを感じ取りながら、空気を読みあう状況。五感をフルに活動する瞬間。まさに対面でしか摂取できない栄養素があると思う。まん防下、対面で遊べる機会は少なかったが、巡り合わせた数回は、ありがたみも合わさって、めちゃめちゃ楽しかった。皆さま貴重な時間をありがとうございました。

 

明日21日でまん防が解除される。まあ、感染者数が増えたり減ったりしつつも、高止まりが続いている青森県では、生活や職場における劇的な変化は望めないだろう。それはしょうがないと思うし、医療従事者の方や、コロナの最前線で働いてくださる方々を思うと、感謝こそすれ、文句などあろうはずがない。生活が困窮している訳でもないし、もう少し我慢の日々が続いてもやむなしだ。とにかくまん防期間で得たものを糧に、何とかこの先も楽しく生活していきたいと思う、呑気な私なのである。

各地のまん防期間経験者は、今どう思われるだろうか。嬉しいのか、それとも苦しいのか。抱えきれない思いをお持ちの方もいるかもしれない。大変な時期が続いているよ、本当に。

 

 

余談でこの記事を終える。

まん防期間と直接関係ないかもしれないが、最近ゲームで負けてもしんどくなくなった。昔は勝負事に負けると異様に傷ついて、不機嫌になったりするはた迷惑な人間だったのだが、ようやく少しずつ「負け」自体を受け入れ、楽しめるようになってきた。それと同時に、過去に犯した過ちや失敗も、「あの頃は若かった、人間ができていなかったな」と冷静に見つめることが出来るようになった。

この変化は一体何なのだろう。まん防というモラトリアム期間がそうさせたのか。齢34にして、ようやく大人への階段を登り始めたのか。年齢を語りだすと他者の人生と比較したくなるが、まあ以前より格段に生きやすくなったので「よきかな」と思っておこう。