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冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

弘前ねぷた300年祭が最高だった…!

弘前ねぷた300年祭」を見物してきました。

2022年8月27日、28日と開催された特別企画ですが、わたしは昼開催の28日に観覧。想像以上によかったので、個人的ハイライトを書き連ねていきます。

 

www.hirosaki-kanko.or.jp

 

 

 

当日の人混み

運行開始場所は駅近くのモスバーガー前の道路。ヨーカドー脇をはしる、駅前へと続く大通りがメインの観覧場所となる。

徒歩で現地に向かったが、遠目で見てもわかる程の人混み。ヨーカドーから弘前駅前までびっしりと人が詰め掛けていた。

既にDJブース(?)では祭り開催に向けてアナウンスがされていたが、音声がわんわんとエコーし聞き取りづらかった。如何にも野外イベントという感じで、それはそれで非常によかった。

 

 

運行開始

弘前ねぷた三百年祭」と書かれた巨大前灯篭がしずしず進んできて、祭りはスタートした。このご時世なので観客席は声出し禁止。皆さん拍手で運行を応援する。

先頭を歩くのは弘前市長、青森市長、商工会議所責任者といった役所の皆さま。そして笑顔が素敵なミスさくら(可愛い…)の方々。

運行中、観覧席に向けにこやかに手を振ってくれる方がおり、思わずわたしも手をぶんぶん振ってしまう。穏やかな笑顔を向けてくれる市長やミスさくらに、レスを求めてしまうわたしなのであった。

 

 

津軽情っ張り大太鼓(じょっぱりおおだいこ)

ねぷたと言えば太鼓。そして太鼓といえば、この無闇にでかい大太鼓だ。よい。

上で4人、下で2人叩き手がいる。まさに祭りの花形。

大通りに出で、駅前に向けていざ運行というそのとき、下側の叩き手の女性が演舞のごとく型を決めていたのが素敵だった。

上側の叩き手も忘れてはならない。太鼓を叩きすぎて少ししなった細身のバチが、空をつく姿が見事である。

 

 

ねぷた

とにかく高さがあって派手な組ねぷた

青森ねぶたを彷彿とさせるカラフルで賑やかな人形と、八戸三社大祭のように背面からぐぐぐとせり上がってくる仕掛けが圧巻。写真でいうと、2人の黒子役がいる位置より上部の人形は、全てせりあがってきたもの。どういう仕掛けになっているんだ。

わたしが子供の頃は、こういった形態のねぷたはなかったように思う。新たな文化の息吹を感じさせるねぷたであった。

 

 

しれとこ斜里ねぷた

斜里町の皆さん、ようこそ弘前へ!!!よく来てくださった…参戦してくださってありがとうございます。

今回の300年祭の見所の1つが、他地域の山車が見れるという点。その第1弾が北海道斜里町のしれとこ斜里ねぷた。お国柄が存分に活かされた見送り絵や、浴衣の帯がアイヌ文化を感じさせる渦巻き模様だったりと、至るところに北海道らしさが出ていて最高であった。

これぞ文化のコラボレーション。鮮烈。斜里町ねぷたを作り、ここ弘前市で運行してくれたこと、いち市民として嬉しい気持ちでいっぱいであった。

 

 

尾島ねぷた

 

他地域のねぷた第2弾が、群馬県太田市の尾島ねぷた群馬県からよくぞはるばる本州最北端へ…、ようこそようこそ…!!!!参戦に感謝しかありませぬ。

尾島ねぷたはとにかく勢いがよかった。ヨーカドーから駅前まで伸びる大通りに大型ねぷたが飛び出したかと思いきや、ねぷたから伸びた紐がぐんと引かれ、扇がぐるんと回転。大通りに沿って立ち並ぶ観客に扇の側面部が向くと、「群馬県 太田市」の太文字!!

わたしは歌舞伎を見ているのか?と思うほどの見事な決めに、心打たれました。

見送り絵も勇ましい女性が描かれていて、たまらんかったなぁ。

 

 

市役所、そして扇ねぷた

弘前ねぷたでは地域単位で山車を作っているが、市役所も作っているよ!ということで、市役所のどでか卍灯篭。軽く4メートルほどはありそう。主張が強いところも、またよき。

ねぷたには逆台形型の土台がつきものだが、年を重ねるごとに巨大になっている気がする。土台には牡丹の絵と決まっており、大抵、縦2×横5~6くらいで牡丹が敷き詰められる。しかしどうだ、2枚目の写真では牡丹が縦3段。もうとんでもなく絢爛豪華だ。牡丹の絵も2種類あるしねえ。日々進化を続ける弘前ねぷたなのだ。この火を絶やしてはいけない。

 

 

青森ねぶた

運行ラストに満を持して登場したのが、青森ねぶた。

いやあ、昼に見ても山車がでかい。言葉を失うほどの素晴らしさよ。そして山車に勝るとも劣らぬ輝きを放っていたのは、跳人とお囃子の皆さんだ。

青森ねぶたは弘前ねぷたとお囃子が違うため、音が混ざらないようにか、十分距離を空けて運行開始。人が空っぽの交差点に、華やかな衣装の跳人たちが飛び込んできて、驚くほどの高さで跳ねる!跳ねる!!気合が!!入っている!!!

写真2枚目は、指揮者役のリーダーが皆を集めているところ。肩を組合い、斜めに足をクロスさせながら前へじりじりと進んでいき、リーダーが声をあげるとまた空高く跳ねる!跳ねる!!躍動感がすごい!

お囃子の皆さんも道路いっぱいに広がって、左右の観客に目線を送りながら太鼓を叩き、笛を吹く。何というか、エンターテイメントであった。

弘前市の、心に燃ゆる炎を携えながらも粛々とした運行もよいが、青森市の、はじけるような運行もよい。この対比がまたたまらん。

 

 

ほかにも陸上自衛隊剣舞や、大型ねぷたも幾台も登場し、大いに盛り上がった弘前ねぷた300年祭であった。

当初参加予定だった五所川原立佞武多が、大雨被害の影響で不参加になったのは非常に残念ではあったが、大雨やコロナの影響を吹き飛ばすような、力強い光を放った運行であったと思う。他地域との合同運行も、とても楽しませてもらった。

3年ぶりにようやく帰ってきた、弘前の夏。

また来年に向けて英気を養い、この弘前の町でまた再会出来たらと強く願う。

 

最後に。運営スタッフの皆さん、開催本当にありがとうございました!参加してくださった青森市、北海道斜里町群馬県太田市にも改めて、ビッグな感謝を…!!!見に行ってよかったよー---!!!