味の素さんのレシピ「豚ひき肉かたまり焼き」を作ってみた
Twitterで豚ひき肉を使ったレシピがバズっていた。
食品企業の老舗中の老舗、味の素さん提供のこちらのレシピ。
豚ひき肉をパックに入れたまま、マヨネーズ・片栗粉を入れてこねこね。塊にしたらそのままフライパンで蒸し焼きにする、まさに荒業のレシピ。
Twitterの反応の大半は「こういうのでいいんだよ、こういうので!」であった。乗じてわたしも「味の素がOK出してるんだろ、へっへっへ、ありがてぇありがてぇ」と、大企業お墨付きの手抜きご飯の登場に歓喜した。
スーパーの豚ひき肉が安い時を見計らい、さっそく作ってみた。
パックの中で材料を全て1つの肉塊にまとめあげる。直接触るのが躊躇われたため、ビニール袋を手袋代わりに使用。塊は想像以上に柔らかく、心もとなかった。普段料理をしない人間だから、ひき肉の触感の基準値などわからぬ。
フライパンを中火で熱し、油をひかずに塊を投入。じゅうっという音が「料理をしてる」感を掻き立てる。ふたをして待つこと4分。ふたを開けてひっくり返すと、茶色の焦げ目が驚くほど均一についていた。
感動に先立ち、不安が心を覆う。料理の見た目に関して一切の知識のないわたしだ。頼みの綱は味の素さんのレシピ写真のみ。完成写真から1ミリでもずれると、妙に恐怖を覚える。果たして食べれる料理ができあがるのだろうか。
再びふたをして3分。レシピの指示通りに菜箸を表面にさすと、透明な肉汁が出てきたのでおそらく上出来だろうと目論む。本来なら粗熱を取って完成だが、夕食の主菜にするので熱々のうちにいただくことにする。
出来上がったのが、こちら。
レシピの半量分で作ったので、サイズはやや小さめだ。
さて肝心の味はいかがかな。もぐもぐ。
なかなかの、旨し。
ほどよく水分(油分?)が残っていて、表面はこんがり、中はふっくら。
肉の密度が高いのにくどすぎない、胃腸に優しいハンバーグである。
表面に焦げ目をつけ蒸し焼きにしたので、肉汁が流れ出ずジューシー。おかげで食べている間も、熱が逃げないのも嬉しい。箸でほくほくと切り分けると、そのたびにほわぁと湯気があがる。
主食にトースト、副菜に小松菜のお浸しと、アボカドとトマトのオリーブオイル和えを用意し共にいただく。
相性の良さゆえ、最後にはトーストをバンズ代わりにし、かたまり焼き・アボカド・トマトを挟んで食べていたのは内緒だ。
料理初心者のわたしも簡単に作れたし、シンプルで優しい味わいから、子供から大人まで全年代に喜ばれる料理だと思う。冷蔵庫で3~4日保存できるため、お弁当にも最適。
塩のみでも十分美味しかったが、ケチャップやソース、クレイジーソルトをかけても楽しめそうだ。
料理苦手なあなたも、一緒に豚ひき肉のかたまり焼き、作ろうではありませぬか。