書きたい分だけ書くブログ

冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

【ネタバレ有り】クトゥルフ神話TRPG「誰がロックを殺すのか」感想

「誰がロックを殺すのか」を通過してきましたので、感想&お気持ちを記しておきます。シナリオプレイ済、または動画などで視聴済の方、ぐだぐだ感想が許せる方のみお読みください。無駄に長いです。

ただ1つ冒頭で述べるとしたら、

 

とても素晴らしいシナリオでした。

 

未プレイの方はぜひKPを見つけ、仲の良いお友達とプレイしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シナリオプレイ済みですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ、引きずる引きずる。1日経ってもどこかに余韻が残っているシナリオは久しぶりです。

 

プレイしたのはHO3「比治山 燦太(ひじやま さんた)」、担当楽器はギターボーカル。淡い色つきの丸眼鏡をかけ、黒髪を大ぶりな三つ編みに結い上げたキャラクターです。

 

自分はロックに造詣は深くないけれど、とにかくチャラめなキャラクターを作ろうと決めてました。この頃、Switch版「十三機兵防衛圏」にドはまりしており、その中でも推していた「比治山 隆俊」の苗字を拝借。

名前は「燦々と輝く太陽のように、強く明るく輝いてほしい」という願いが半分。「サンタさん」って語感が間が抜けてて可愛いよね、というノリ半分でつけました。

 

シナリオ通過後、この持て余した熱をどこかにぶつけたい!と他卓の感想やセッション動画を漁っていましたが、HO3でギターボーカルを引いている卓が少ないように感じましたね。

楽器決定は卓メンバーのLINEグループで話し合いで決定。「余った楽器がいいです!」と宣言して会話を眺めていたら、HO4がベース、HO1がドラム、HO2がキーボードを希望し、余ったのがギターボーカル。歌担当で花形じゃん、ニコニコ。と楽観視していたけど、HO3×ギターボーカルの組み合わせは、かなりエグいんじゃないだろうか。どうですか。

 

わたしたちの卓の結末は、ひとまず全員生還。

ただ、サブKPの振る攻撃ロール4d6の破壊力が物凄く、終始戦闘は押され気味。全員のHPが7以下になったところで、HO1が音響石を使用。HO1の体が消し飛びました。

 

我々のバンドWithout Frozen、通称ウィザフロは、元々HO1とHO3の出会いから始まったのです。HO3は過去に何度もバンド解散を繰り返してきた設定で、HO1とも上手くいかなければもう二度とバンドは組まないと決めていました。シナリオ開始時から、密かに激重感情を持たせてたのです。

 

そんなHO1の死を止められなかったHO3の前に、神からの声が響きます。

「聴力と引き換えに友の命を取り戻してやろう」

嬉しかったです。まだ彼の命を救う手立てがあって、その決断権はわたし1人に委ねられている。

「譲ります」

と迷わず答えました。

 

HO3が難聴であることは、ずっと伏せていました。ウィンドフォールズのタカハシの家でファンレターが見つかったときも、メンバーに心配かけちゃうし、貴重な秘匿HOを自ら公開するのは勿体ないかなと「熱量すごいな」と軽くコメント。HO2に「HO3も(熱量)負けてないよ」と言われ、皆にそうだそうだとからかわれた時、あわあわしすぎて、これは秘匿HOバレたのでは!?とヒヤヒヤしました。

HO2は薄々気づいていたようですが、HO1とHO4は、シナリオ終了後「え!このファンレターHO3なの!!??」とびっくりしてくれたので、口を噤んでいた甲斐があったというものです。

 

そしてED。病院のベッドで目覚めた皆の前で、聴力が突然消えたこと、長い間難聴だったにも関わらず、ある日を境に完治したことを明かします。

かつては振動を感じていたものの、今やそれすら聞こえない無音の世界。それでも友を救え、4人で生きて帰れたことが何より幸せでした。ただ仲間たちは、諸手をあげてこの結末を歓迎できる訳ではありませんでした。

 

HO2は「自分がもっと早く楽譜を完成させていれば、練習の時間がもっと取れたかもしれない」と後悔の念を募らせます。

逆位相の楽譜が完成したのは彼女のおかげです。

初期値だった物理学ロールをクリティカルチケット×3枚(ハウスルール:クリティカルの恩恵でもらえるチケット。判定時、好きな能力値を一時的に上昇させる)でブースト。1d20時間かかる楽譜製作時間を、5時間という短さで完成させ、制作・作詞作曲ロールもクリア。おかげで完成後に楽曲練習ができ、全員の芸術能力が上昇しました。(ちなみにHO1はめちゃくちゃ頑張ったのに、ちょっとしか能力値が伸びず「伸びしろですねぇ!!」と叫んでいました)

 

HO4は「こんなに自分がダメだとは。自分が情けない」と自分を卑下します。

HO4は圧倒的芸術能力を持ちながらも、最終決戦の前半はやけにダイスが奮いませんでした。実はライブ直前、ロールプレイの一環でわたしが彼の帽子を取り上げていたのです。元々人前に出ることが苦手な上、前日の悪夢もあり、彼を余計焦らせたのは悪手でした。途中で「帽子かぶっとけ!」と帽子を返すロールプレイをしたら、本当にダイス目が良くなって驚き(笑い)ました。

 

HO2とHO4はウィザフロの中では年下組。年上であるHO1とHO3が熱量とノリでぐいぐい周りを引っ張り、年下の2人は年上組が羽目を外しそうになったら一歩引いた場所から止めてくれる、稀有なバランスで成り立っていました。普段は冷静な2人が深く悲しんでいるのを見て、自分も悲しくなりました。もちろん決断に悔いはなかったですが…。

 

音楽を続ける意志を皆で確かめあい、最後はやはりリーダーHO1がしめてくれました。「まだまだ伸びしろしかない」「またいつものスタジオで」

この台詞、本当はHO3は聞こえていないのが切ないのですが…、HO3の中の人はしっかり耳にできたので…もうなんか…言葉が出ねぇ…ってなりました。

 

HO1は愛すべき三枚目でした。最初のインタビューで(本人曰く)予定になかった「筋肉キャラ設定」が爆誕。シナリオ中に筋トレしたり、ランニングして悲しみを紛らわしたりしていましたし、最終決戦直前の決起集会でも「恥ずかしいから」という理由で皆に熱い言葉は送らず、代わりにHO3が一人一人へクサイお気持ち表明などしていました。

しかし皆がうろたえ迷ったとき、必ず道を示してくれるのがHO1でした。何より、身を挺して音響石を使ったのがその証拠です。もう圧倒的リーダー。

他卓で音響石を使った割合は、どのくらいなんだろうな…気になるよ。

 

ちなみにシナリオ終了後、HO1の中の人は相当情緒にダメージがあったようです。HO3は聴力を失った本当の理由をHO1には言わなかったので、HO1自体は前を向けている。「ただ!オレは知ってしまった!もう同じ気持ちでHO1はできない…!」

ああああ~~と、煩悶していました。

 

EDに関しては派生エピソードが山ほど生まれそうでした。

HO2とHO4は死んだはずのHO1が生き返り、HO3の聴力が失われた理由を薄々気づいている。やんわりとHO3に問いただすと、HO3から「バンドの調和が乱れる」と説教をくらうとか。

「解散するなら誰がきっかけだと思う?」と、どうしてもどうしても聞きたかった(そして最も非道な)質問を皆にぶつけると、「やっぱりHO3かもしれんなぁ」という結論に。「HO3は何も言わずに消えそう」と至高すぎる発想をいただいたり、他3人は「この4人じゃなきゃもうバンドは組まない」と言ったり。

 

オフラインで顔を合わせてやれたのもまたよかったです。メンバー全員情緒ズタボロになりましたが、目と目を合わせながらこのシナリオのロールプレイが出来たのは、何よりの幸せでした。

わたしは元々涙もろいのですが、聴力を失ったあとのロールプレイは、もう涙腺がぼろぼろで、鼻水もだらっだらで。こんなご時世なのでマスクを着けていたのが不幸中の幸いでした。

 

HO1の体が消し飛んだとき、聴力を失うと決断したあのとき、HO2が「楽譜を早く作っていたら」と口にしたとき、HO4が「自分が情けない」と弱音を吐いたとき、感じた感情は幻ではなかった。

しかしもうわたしはHO3ではない。HO3とわたしには、虚構と現実という大きな隔たりができてしまったのです。我々の愛するウィザフロの物語は、我々卓メンバーが二次創作するしか供給がないのです。

ああああああああああー--!!!!罪深き哉TRPG

 

この感情に心を揺さぶられることに快感を覚えたら、役者同様、やめられなくなってしまうんだろうな。

 

今回のシナリオはHO4の中の人が「ロールプレイを重視したシナリオをやってみたい!」と発案してくれたおかげで実現しました。Tさんありがとう、本当にありがとう。貴方が全ての始まりでした。HO3はHO4のことを子供を見るような目で見ていました。

 

快くKPを引き受けてくれたクトゥルフ神話TRPGの伝道師、Hさん

いつも地獄を見せてくれてありがとう。今回も最高of最高でした。

 

Twitter実況とダイスロール担当で、我々を楽しませ&苦しめてくれたサブKP、Kさん

神格ダイスロールで盛大に殴り掛かってきたこと、忘れません。

 

言葉の表現力で物語を膨らませ、信頼のダイスロールで我々を導いた、ウィザフロの紅一点、Oさん

私含めた他3人のダイス出目を不安視した結果、貴方なら大丈夫!とお誘いしましたが、わたしの目に狂いはなかったようです。

 

ダイナミックなロールプレイと、見事なリーダーシップを見せてくれた、Iさん。

貴方がHO1でよかった。そして、設定を盛っておいてよかった!!

 

来年同じメンバーでPvPあり(Player vs Player)のロールプレイ重視シナリオを遊ぶことになったので、今から楽しみで仕方ありません。

書きたりない気もしますが、この辺にしておきます。

 

楽しかった!!!!!!またウィザフロに会いたい!!!!!そして!!!!!正式な次回作が欲しいです!!!!!!!!供給ください!!!!!!二次創作ください!!!!!!!!!!!!!