書きたい分だけ書くブログ

冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

TRPGは始まる直前が1番苦しい

TRPGの準備であくせくしているうちに、当ブログにたくさんアクセスいただいたようで、ありがたいことこの上ないです。書きたいときに、書きたい分だけ書くブログですが、気になる記事だけでも読んでいただけると嬉しいです。

 

さて。久々にTRPGを遊びました。システムはザ・ループTRPG。遊んだ感想は次の記事にでもあげるとして、今回は悩みについて書いていきたい。

 

わたしはTRPGが好きだ。自分の延長線かつ自分ではない自分になり、非日常を体験でき、仲間たちとロールプレイができる。精神が別世界に没入する感覚が楽しい。

PL(プレイヤー/参加者)としている分には何の問題もないが、自分がGMゲームマスター/司会役)を担当するとき、必ずと言っていいほど困ったことが起こる。セッション直前になると、胸が苦しくなるのだ。

 

前日から苦しむときもあれば、当日会場に来てからの場合もある。胸部が板のように硬くなり、息が上手く吸えなくなる。通常なら腹式呼吸ができているのに、肩を上下させ呼吸に意識を集中させないと、酸素が取り込めない。

そんなときは1人になり、何も考えない時間が必要だ。机に突っ伏して仮眠したり(もちろんメンバー集合前の時間を利用している)当日のシナリオのことを考えないよう、気を紛らわしたりなどするが、大抵効果がない。解決策は1つだけ。仲間が集まり、セッションが開始されることだけだ。

 

始まったらもうやるしかない。準備が功を奏すのを祈り、参加者のロールプレイに耳を傾ける。即興力を発揮しつつ、地の文を語り、NPC(ノンプレイヤーキャラクター/シナリオに登場し、主にGMが演じるキャラクター)として喋る。

PLのみんなのおかげでセッションは楽しい。予想もしない展開に転がるのは内心冷や汗をかくが、新たな星が生まれる瞬間を目撃するような、未知なるドラマを浴びれる。記録に残らない物語たちを目撃できるのは、わたしたちだけなのだ。幸せだ。

 

セッション終了後、胸のつかえは大凡消えている。始まりゃあいいのだ。それまでのカウントダウンが辛いだけで。だから毎回忘れて、またTRPGの予定を入れてしまう。

終わらない苦しみなどない。やまない雨などない、と好きな配信者が言っていた。だからGMをたくさん経験すれば、いつか楽になるのかもしれない。

 

 

この苦しさの原因は、おそらく緊張だ。

人前でイニチアシブを取る機会が少ない上、いくらシナリオを読んで準備しても準備し足りない。キャスト全員が揃うお芝居の稽古とは違う。PLもGMもぶっつけ本番。

「いや遊びじゃん」とは思う。しかし皆が真っさらな状態で体験できるのは、1回限りなんだ。PLに物語へ没入してもらいたいし。ちょっとでも楽しかったって思ってもらいたい。

それに恥をかきたくねえって思っちゃう。人前で澱みなく喋るのが苦手なのに、GMなんて1番文章量が多い。言葉に詰まりたくないし、いいとこ見せたい。もっと痛いことを言うなら嫌われたくない。わたしは自己愛の塊なんだ。傷つきたくない。だからGM練習のために久々にSpoonで配信なんてしちゃったよ。喋る練習さ。

当日うごうご弱音を吐いていたら、「そんなに緊張しなくていいのに」と旦那も心配してくれた。ありがとう。でもどうやったら緊張せずに済むかわからないんだ。

 

自分ってGMに向いていないよなあと思ったりするけど、ポジティブな考えで締めてみる。中盤でも話したが、わたしは始まったら肝が座る性質だ。役者時代からそうだ。転がり出せば何もかも薙ぎ倒して、とりあえずゴールはする。良い時もあれば悪い時もあるけど、ゴールする程度には安定感があるのかもしれん。

ダウンタイムは苦しいもんだ、どうせ本番直前まで七転八倒するんだと思って、苦しみを軽減できるよう手を尽くすしかない。準備不足な人間が緊張するんだ、とか昔誰かが言っていたっけな。

くそお、うるさいわ。