書きたい分だけ書くブログ

冗長な戯言(たわごと)をつらつらと

さくら野弘前店の「アクアリウム渡嘉敷水槽」を見に行きました

さくら野弘前店の名物展示、「アクアリウム渡嘉敷水槽」が今年2021年11月2日をもって展示終了となった。

 

 

小さい頃から馴染み深い場所ゆえ、終了前にその雄姿を拝まねばと、1人足を運んできた。最後の時が間近に迫った水槽たちは、やけに寂しく見えた。

 

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さくら野に来るたび眺めていた巨大水槽
4つの水槽が組み合わさっているのだが、わたしはこの写真の水槽が特に好きだった
理由は後述。最後は縞模様の銀色の魚しか泳いでいなかった

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渡嘉敷がテーマなのでシーサーも2体いる

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上からも撮っておく

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もう1枚逆方向からも

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4つの水槽のうちの1つには、ぎょろ目でたらこ唇な魚たちが3匹
この広々とした水槽には、彼らしか泳いでいなかった

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ふぐ2匹。スリムでかわいい

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ふぐ。哲学的な顔つきをしている

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びっくりするほどカメラマンの腕が悪いけど、カクレクマノミです
普通の水族館ではお目にかからない大きさをしていた
小さな熱帯魚レベルじゃなかったな

 

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エイ。シャイな子らしい
わたしが近づくたびにぎょろっと目線を向けては、
反対方向へすいすいと泳ぎ去っていく。かわいいけど、ちょっと寂しい

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美しいなと思い撮影してしまった、泡模様
長年、魚たちをこのエアーで支えてきてくれたんだな


平日だが、水槽の前で写真を撮る家族連れの姿が目立った。自分にも子どもがいたら同じようにしただろうし、未来の我が子に魚たちを見せたかったと思う。

 

さくら野は昔、弘前ビブレという名称だった。

ビブレ時代から大型水槽は名物展示で、かつては数えきれない程の魚が泳いでいたものだ。

わたしが展示に初めてお目にかかったのは小学生当時。

低い石造りの階段を上った先に、子どもの体躯に比べあまりに巨大な青の箱。あふれんばかりの魚たちが、真っ青な空間を縦横無尽に駆け巡っている。周りにはビーチ仕様の白い椅子が並んで、スペースの端にはアイスクリームショップ。

南国の何たるかは当時はわからなかったが、「何かこの空間、いい」という意識はあった。

 

1番印象に残っているのは、コバンザメとの出会いだ。わたしはビブレでコバンザメと初遭遇した。

名前や姿は漫画で見て知っていた。サメとかクジラとか、何か大きい魚にくっついて暮らしている、ちょっとずるい奴。

そいつは気持ち悪かった。

他の魚は回遊しているのに、コバンザメは違う。腹の吸盤を水槽に張り付けて、静止しているのだ。こちら側に見えている面は腹だ。ひだひだした、草履のような部位がこちらを見てくる。可愛い横顔なんてのは見える訳もない。

熱帯魚たちに交じって、その姿は明らかに異様。しかし目が離せなかった。

 

コバンザメは4つある水槽のうち、1つにしかいなかったように思う。1番最初の写真の水槽だ。何匹いたかはあやふやだ。1匹か2匹。1匹だけだった気がする。覚えている人がいたらおしえてほしい。

来るたびにコバンザメばかり見ていたので、思い入れが1番強いのもその水槽だ。

彼がいなくなったのはいつ頃だろう。わたしが青森を離れていた頃か、それとも高校時代には既に姿を消していたのか。若い頃は今にも増して変化に疎かったから、覚えてすらいない。

 

今ブログを書きながらようやく気付く。大人になったわたしは、もう1度あのコバンザメに会いたいと願っていたのだろう。

彼がいない水槽は、わたしの記憶の中の趣と異なっていた。その差異や、漠然とした寂しさを言語化するのが難しくて悶々としていたが、今とてもすっきりとしている。

 

彼を思い出す縁(よすが)となり、弘前市民の思い出がたくさんつまったアクアリウムが無くなることを寂しく思う。

しかしこの長年、アクアリウムを維持し、守ってきてくださったビブレ・さくら野のスタッフの皆さまには感謝しかない。長い間、素晴らしい景色をありがとうございました。

 

 

 

蛇足の思い出話。

単にアクアリウムを見るのもなんだし、どうせなら今しかないひとときを満喫しよう!

とクレープを買ってみた。

 

かつてアイスクリーム屋があった場所で営業されている、

「La Crepe des Cheese チーズのクレープ屋」さんのおススメ、オレオ生クリーム。

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でっっっっっっか!!!!うっっっっま!!!!!!!

店員さんからクレープを受け取った瞬間思った。

重い。

オレオを生クリームにディップして食べるのも、生クリームを頬張るのも背徳的で最高!!!!でしたが、食べきれなかったので後半戦は合流した旦那にバトンタッチ。

後悔はしていない。