たまらなく調子の悪い朝に「オレが私になるまで」を読んだ
調子の上がり下がりがある。
人は誰だってそうだと言われれば、そうなのだろうけれど、自分の停滞時期を引き受けられるのは自分だけなわけで。それを何とかかんとか乗り切るのは、毎度ながら非常に骨が折れる。
今朝、弘前の気温がグッと下がって、それなのに半袖短パンなパジャマなもんだから、体が肌寒い。布団の包容力が増して、冷たい冬の気配すら感じるのだから、体も心もびっくりして当然なのだろう。
胸の奥がぐーっと圧迫されるような、掴みどころのないモヤがかかっている。そこから目を背けるためにSNSで漫画を見たりしたけど、漫画世界に没入した結果、モノクロな現実世界とのギャップが大きすぎて、ひぃひぃ言っておる。
淡々とこのモヤを享受できるほど強靭ではないので、何だかわからないが朝からブログを書いている。文字、文字、文字。文字に共感してもらおうと思って書いている。
朝から読んだ漫画は、SNS断食をする前から続きが気になっていた漫画だった。
小学生の男の子が急に性別が変わって、すぐ元に戻れるのかと思いきや、そのまま女子として年を重ねていく風景を描いた漫画。
男子目線と女子目線を併せ持つことになって、その視点多さや、学生ならではの人間社会の揺らぎに悩んだりして、それでも成長していく男の子(少女)、アキラのお話。
しばらく見ないうちに漫画の更新が進んでいて、アキラの心情的に大きな進展を迎えていた。進展というか、壁というか、思春期というか。檸檬や苺みたいに甘酸っぱい思春期じゃないんだよね。赤いスグリみたいな様相さね。
続きが楽しみ、そして単行本もちょっと手元に置いておきたくなる。
時の流れの温かさと残酷さ、人の変化や微妙なずれみたいなものが、さりげなく、それなのにどストレートに書かれてて、いやぁ~~好き。
主人公のアキラがね、どんどん綺麗になっていくんだよね。まだ未成年だから己の心情を全てくみ取れる訳じゃなくて、両手からサラサラと零れ落ちてしまう感覚もあるんだけど、どうにか丁寧に掬い取れないだろうかと、四苦八苦している様とか。変えられないものは今は受け入れるしかないけど、変えられる可能性のある物事には、何とか真摯に向かい合おうとする姿とか。アキラは元々めっちゃいい子な訳じゃなくて、謎の性転換ゆえの苦労に裏打ちされた結果なんだけど。どんどん綺麗になっていく。心も、そして見た目も。見た目ねぇ~~、見た目がいいって、波乱あるよな~~。
アキラはこれからどう発育していくんだろ。男性に戻るのかな、他に性別が変わってしまった登場人物は現れるのかな。楽しみ。しっかり最後まで追っていきたい。
とこうして文字と向き合っていたら、ちょっと気持ちが楽になってきた。ありがとう「オレが私になるまで」、ありがとうブログ。
よし、やるべきことに鶏雲。「取り組も」って書いて、鶏雲って出てくるの、ちょっと可愛い。
そういえば外は雨が降ってることに今気づいた。そりゃ調子も悪くなるわ。今日は無理せずにいきます。