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小市民たけなみが冗長な戯言(たわごと)を書くブログ。

【ネタバレ有】登山家たちのクトゥルフ神話TRPGを視聴しました

「登山家たちのクトゥルフ神話TRPG」を視聴したので感想を語る。

TRPGシナリオ「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」のリプレイ動画で、シナリオの作者・まだら牛さん自身のYouTubeチャンネルで公開されている。

展開の詳細なネタバレはないが、シナリオ未プレイの方はブラウザバックをおすすめする。

 

youtu.be

 

GMが作者・まだら牛さん、プレイヤーがガチ登山家の3人という面子。ルールブックを携え山小屋でセッションを行い、翌日にはGM含めた4人で雪山登山を決行したという、大変珍しいプレイ背景を持つ。

動画の幕間には件の雪山の写真や動画が差し込まれ、冬の壮大な景色と、登山知識がない身からすると狂気に満ちた風景にお目に書かれる。

セッションでは登山用語が飛び交い、登山家ならではのロールが小気味よかった。

 

 

「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」は以前わたしも遊び、プレイログを残した。

 

clton.hatenablog.jp

 

シナリオの全貌がわかり「これでネタバレ解禁だ!」と咆哮。セッションでGMを務めたH氏のおススメで、高名なリプレイであるというこの動画を視聴したという訳。

 

視聴を終えた第一の感想は「そうか、このシナリオはクトゥルフ神話TRPGなんだよなぁ…」であった。

非常に「クトゥルフらしい」というか、非日常的、冒涜的、神秘的な展開。

プレイヤーの1人が「クトゥルフのやるべきことが全て詰まってた気がする」の台詞が、シナリオの全てを表している気がした。

 

 

クトゥルフ神話TRPGはどんなものかと認識するにあたり、わたしはこの端的な説明文を好んでいる。

 

クトゥルフ神話TRPGは、矮小な人間である探索者たちが、様々な宇宙的恐怖に晒されつつも真実を暴き、時にはカルトや神話生物を殺す事を目的として発狂する様を楽しむホラーTRPGとなっている。(ニコニコ大百科より

 

シナリオに登場するキャラクターは魔法も未知の力も使えないただの人間で、眼前に迫りくる神話生物はその圧倒的な力を振るい、軽々しく、冒涜的に人間を消し潰すことができる。

明らかな力量差の中、どうやって生き残るか「あがく様を楽しむゲーム」であったなと、この動画を見て改めて思い知らされた。

後味の悪さも清々しさも、清濁併せ呑む感情もろとも引き受けて遊ぶ。これがクトゥルフ神話TRPGなんだなぁ。いや、シナリオ未プレイの方にはぜひネタバレを見ずに遊んでほしい。自身で狂気山脈登頂に挑んでほしいよ。

 

自身がプレイしたときは、一貫して慎重なプレイを心がけていた。というのも、わたしはこのシナリオを「クリアしたい」、いや「ハッピーエンドを迎えたい」と思っていた。

ゲームという仮想世界の中くらいは、努力は報われてほしいし、見返りが欲しいという気持ちが強かったのだ。

しかしTRPGは「物語を作る」ゲームだ。一方通行の物語を単に筆でなぞるだけの、単調なものではない。上手くいくかもしれない、いかないかもしれない、というリスクを孕みながらも、仮想世界の中で綱渡りをエンジョイする遊びなのだ。

もう少し早くこのTRPGの摂理を悟っていたかった。そうしたら、慎重さだけでなく、時にはキャラクターとしての大胆さをもって、狂気山脈に挑めたのかもしれない。

 

 

まあ自身のプレイの反省をしてもしょうがない。プレイの稚拙さを置いておいても、あのシナリオで得た没入感や体験は素晴らしいものだった。

舞台が「世界最高峰の山岳」というスケールの大きさもよいではないか。

それに加えて動画では、山岳知識が豊富な登山家たちが、登山家を演じるということで、リアリティが増している。動画を見て、自分も雪山に登りたくなった。ご来光を拝みたい。凍った滝の登攀は狂気の沙汰なので、もう少し緩やかな所でいつか体験したい。

また、参加者のお1人が、コミケで本を頒布されていたらしいと幕間で知った。またコミケに行く理由が1つ出来た。今サークル活動をされているかは存じ上げないけれど。

 

「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」は他にもリプレイ動画がたくさん投稿されている。ゲーム実況者集団「ナポリの男たち」もまた山脈に挑んでいるため、いつかそちらも視聴しようと思う。

同じシナリオという大前提にも関わらず、プレイ動画を漁りたくなるほど魅力的な作品なので、ぜひ未プレイの方はGMを捕まえて遊んでみてほしい。作者まだら牛さんの、狂気山脈アニメ化プロジェクトも応援しております。

 

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